B型肝炎
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B型肝炎は怖い病気というのは、誤った考えです
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって感染する肝炎で、血液を介して感染します。空気感染はなく、体に触っても感染せず、キス程度ではうつることはなく、輸血や性行為などが原因で感染します。現在では、献血の際にB型肝炎ウイルスのチェックが厳格に実施されているため、輸血で感染することはまずありません。
成人がB型肝炎ウイルスに感染すると、まず急性肝炎になりますが、その後慢性肝炎に移行することはありません。肝硬変や肝がんとは無関係であり、全く心配する必要はありません。
4歳以下で感染した場合、小さい年齢のため免疫能力が十分でなく、ウイルスを体から排除することができません。そのため、数十年に渡ってウイルスを持ち続けることがあり、このような人をウイルスキャリアと呼んでいます。ウイルスキャリア全体で、慢性肝炎になるのは、約1割程度とされており、その約1割の中の9割の人は治ってしまいます。肝硬変や肝がんに移行するのはごくわずかの人ということになります。
B型肝炎と母子間感染
母親がB型肝炎ウイルスをもっていて出産すると、子供にウイルスがうつってしまうことがあります。これを母子間感染と呼んでいます。この場合に大切なことは、母親がウイルスマーカーであるHBs抗原に陽性であれば、全て子供にうつるわけではないということです。母親がHBs抗原陽性で、かつHBe抗原が陽性の場合は、生まれる子供の90パーセントは感染しますが、母親がHBs抗原陽性でも、HBe抗体ができていれば、生まれる子供にウイルスはうつりません。
たとえ、母親がHBe抗原陽性で、子供にウイルスがうつってしまうと予想される場合でも、免疫グロブリンとB型肝炎ワクチンを注射することにより完全に母子間感染を予防することができるようになりました。したがって、母親がB型肝炎ウイルスを持っているからといって、全ての子供にウイルスがうつるわけではありません。
東南アジアに多い、ウイルスキャリア
東南アジアなどでは、日本の5~7倍も多くB型肝炎ウイルスキャリアが存在すると言われています。そのため、旅行中にセックスの機会があると、感染してしまうことがあります。しかし、この場合も、HBs抗体を持っていれば免疫がありますので、B型肝炎を発症することはありません。
B型肝炎の潜伏期間は、2週間から6週間とされていますので、東南アジア等へ旅行へ行った場合、帰国してから6週間以上経っても、肝炎の症状がでなければ、大丈夫ということになります。
マリアアザミが肝機能障害の症状改善に役立ってきた実績
マリアアザミとは、ヨーロッパでは2000年以上も前から肝障害の治療として経験的に愛用されてきた西洋ハーブです。1970年代から、マリアアザミの種子に含まれる「シリマリン」の肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されてきています。今ではヨーロッパ各国の医療機関においてマリアアザミの効能効果が認められ、特にドイツではコミッションE(ドイツのハーブの効能に関する公的評価委員会)で、肝機能障害に効果を示すハーブとして、急性肝炎や肝硬変への使用を承認しています。
肝炎の治療の慢性化、そして肝硬変へと移行してしまった肝臓を労わり、肝臓の再生能力を高めるために、日常的にマリアアザミを摂取することが効果的であることが、証明されています。生活習慣の見直し、食習慣の見直しと併せて、マリアアザミを日々のライフスタイルに組み込むことは、とても賢明な選択肢だと言えるでしょう。