肝炎の治療
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肝臓病(肝炎)の様々な治療方法について
肝臓病(肝炎)の治療は、肝炎の種類や、急性肝炎か慢性肝炎かによっても、大きく異なります。
アルコール性肝炎で症状が軽い場合は、アルコールの摂取を控え、安静にすることで肝機能が回復していきます。脂肪肝の場合は肥満が原因ですので、生活習慣の見直しを通して、食生活を見直すことで(脂肪分を減らす、食べる量を減らす、野菜を多く摂る等)、改善に向かうことが多いようです。
一方、肝炎ウイルスへの感染により、急性肝炎を発症した場合などは、肝機能が急激に低下しているため、肝臓に負担をかけずに、点滴による栄養補給等が実施されます。
«肝炎の治療:輸液療法»
急性肝炎の極期などで、全く食べることができない場合、肝臓に負担をかけずに栄養補給をするために、輸液療法が実施されます。その場合は、体全体(肝臓も含む)のエネルギー源となるぶどう糖の点滴を持続的に実施します。5%ぶどう糖を、状態に応じて1日当り500ミリリットル~1000ミリリットル以上点滴します。輸液は、食事が取れない時に発症しやすい脱水症状を防ぎ水分を補うという意味合いもあります。輸液によって、肝臓の血流がスムーズになることで、肝臓組織へ酸素や栄養分が補給されていきます。
«肝炎の治療:肝臓用薬の服用»
肝臓病(肝炎)の症状によっては、薬が使用されることがあります。肝臓病(肝炎)の薬には様々なものがあり、患者の状態に応じて処方されます。
肝臓病の場合は、肝臓内のビタミンが欠乏するため、健康人の数倍の量を服用します。総合ビタミン剤の他、出血傾向がある場合は、ビタミンK、ビタミンCをさらに補います。
慢性肝炎には胆のうと同じ成分のウルソデスオキシコール酸製剤がAST、ALT(GOT・GPT)等の肝機能の検査数値改善に効果があります。また、プロヘパール、EPL、グルタチオン、グリチロンなどが用いられます。
漢方薬が用いられることもあり、小柴胡湯(しょうさいことう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などが慢性肝炎に用いられます。
ASTやALTなどの肝機能検査数値が高い値を示し、なかなか落ちない場合は、強力ネオミノファーゲンCの静脈注射を毎日や、週に2~3回投与されます。
自己免疫性肝炎の場合は、副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)が使用されます。慢性肝炎では、肝炎ウイルスを除去するために、インターフェロンが用いられることがあります。
«肝炎の治療:外科的治療»
肝硬変などで食道静脈瘤があり、しかも破裂出血の危険性が高い場合は外科手術を実施することもありますが、最近では、結さつ療法、硬化療法など、体を外側から切ることなく、内視鏡を用いて治療する方法が主流となっています。
マリアアザミが肝機能障害の症状改善に役立ってきた実績
マリアアザミとは、ヨーロッパでは2000年以上も前から肝障害の治療として経験的に愛用されてきた西洋ハーブです。1970年代から、マリアアザミの種子に含まれる「シリマリン」の肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されてきています。今ではヨーロッパ各国の医療機関においてマリアアザミの効能効果が認められ、特にドイツではコミッションE(ドイツのハーブの効能に関する公的評価委員会)で、肝機能障害に効果を示すハーブとして、慢性肝炎や肝硬変への使用を承認しています。
肝炎の治療の慢性化、そして肝硬変へと移行してしまった肝臓を労わり、肝臓の再生能力を高めるために、日常的にマリアアザミを摂取することが効果的であることが、証明されています。生活習慣の見直し、食習慣の見直しと併せて、マリアアザミを日々のライフスタイルに組み込むことは、とても賢明な選択肢だと言えるでしょう。