しょうが
しょうがの効果・効能
- 冷えた体を芯から温める
- 「冷え」に効く、血行促進作用
- 健胃作用
- 殺菌効果
しょうがの偉力(詳細は下記を確認下さい)
しょうがの特長/体を温める作用
- しょうがの辛味成分「ジンゲロン」「ジンゲオール」が芯から温める
- 「ジンギベレン」「リナロール」「シトラール」「シオネール」の酔い止め効果
- 体が冷えがちな秋冬にしょうがの血行促進作用で手足の先まで温か
- 風邪の初期症状に、体温め効果&殺菌効果を持つしょうがが効果的
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日本最古のスパイス:食卓には欠かせないしょうが
しょうが(生姜)とは、「クレ(呉)ノハジカミ」とも呼ばれる、日本の食卓でもおなじみの植物です。これは古くから日本にあった山椒(ハジカミ)と同じような辛味をもつことからくる名前です。呉とは“日の暮れる国”の意で、中国のことです。ハジカミは、“顔をしかめる”という意で、「刺激的な味」を指します。
生姜(ショウガ)というようになったのは江戸時代からで、日本では、生薬として生の根を「生姜」として愛用しています。(「生姜」と書いて「ショウキョウ」と読みます。)また、生姜の根を乾燥させた乾燥根は、生薬名を乾姜(かんきょう)といいます。
しょうがは、スーパーなどでよく見かける茶色の固まり部分「根茎(塊根)」が利用されます。この根茎はさまざまな形をしていますが、この先端から芽が出て、地上部で茎になります。地上部の茎は高さ60~100cm程度まて伸び、笹の葉に似た幅広い葉を着けます。茎や葉の部分も「葉生姜」として夏に出回っています。しょうがは古くから親しまれてきたスパイスの1つですが、寿司の「ガリ」、紅ショウガなどの酢漬けにしたり、すりおろして豆腐や刺し身の薬味等、生鮮な状態で食することが多く、日々の生活に欠かせないものです。
日本をはじめ東南アジア諸国では、上記のような使い方をする一方、ヨーロッパでは生鮮のまま料理に用いる事は稀で、主に甘味の料理に使います。粉末にしたものはシナモンやカルダモンと同様に焼菓子やパン等に用いたり、砂糖漬けにしたものはドライフルーツのようにクッキーと一緒に焼き込んだりします。
いずれにしても、さまざまな場面で利用されるしょうがは、私たちの日々の食生活に密着したスパイスと言えるでしょう。
また、歴史も古く有名なソフト・ドリンクで、19世紀半ばにはすでに英国を中心にかなり広く飲用されていた「ジンジャーエール」はしょうが(ジンジャー)のフレーバーをつけたソーダに、いくつかの香辛料を加え、色調をつけた炭酸飲料のことを指しています。
ニンニクと同じく、しょうが(Zingiber officinale)も、大昔から薬用植物として高く評価されてきた身近な調理用スパイスである(学名のofficinaleという小名は、その植物が過去において医学に公式な地位を占めていたことをあらわす)。中国やインドの医師たちは、太古からしょうがを「上薬」と認め、強壮効果と精神の高揚効果をねらう配合剤に加えていた。いまでも世界各地で多くの人びとが、からだを温め、消化を刺激し、胃のむかつきをおさえ、痛みを緩和するくすりとしてしょうがを珍重している。
近年、とくに日本とヨーロッパで、しょうがとその成分のすぐれた治療効果にかんする医学的研究が盛んに行われている。アメリカの医師はそうした研究結果には気づいていないが、しょうがの化学作用はじつに複雑なものである。しょうがの香りと味、そして生物への活性作用には400種以上の化合物が関与していることが知られている。そのうち、しょうがに特有のピリッとする刺激をあたえているふたつの化合物群 -ジンジャロール群とショーガオール群- については、とくに研究がすすんでいる。また、しょうがの「根」(実際には根茎)にはさまざまな酵素と抗酸化物質がふくまれ、。これらも重要な成分だと考えられている。
しょうがの消化器系にたいする強壮効果には疑問の余地がない。タンパク質の消化を助け、悪心や乗り物酔いに著効を示し、上部消化管の粘膜性内壁を強化して潰瘍の形成を防止し、腸内寄生虫の駆除に多彩なはたらきをする。中国の料理人はほとんどの料理に新鮮なしょうがを使う。消化しにくい他の食材、とくに魚と肉の望ましくない成分をしょうがが中和すると信じているからだ。
研究がすすんでいるしょうがの活性成分がもうひとつある。治癒反応と免疫反応に介在している、エイコサノイド群という化合物群である。からだは必須脂肪酸からこの重要な化合物を合成し、非常時に不可欠な細胞のはたらきを調節するために使っている。とくにエイコサノイド群を構成する3つの成分、プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエンは、現在、研究者のあいだで最大の話題になっているものである。関節炎、消化性潰瘍から、心筋梗塞や脳卒中の引き金になる血小板の凝集にいたるまで、よくみられる多くの病気の背景に、エイコサノイドの合成と放出のアンバランスがあることがわかってきたのだ。
しょうがはそのアンバランスを矯正して、異常な炎症や凝固を緩和する。その面でのしょうがの効力は、胃の内壁を保護し、毒性が低いとして人気のある一部の非ステロイド系消炎剤に劣らないほど強力かもしれない。エイコサノイド合成の調整剤として、しょうがは治癒系にもっとも役立つ物質のひとつであるといえよう。
さらに、しょうがには循環器系をととのえる作用と、一部の発がん物質がDNAに変異を起こす傾向をブロックする、抗がん作用もあることがわかっている。
しょうがは乾燥すると成分が変わる。とくに、生の根茎に豊富にあるジンジャロールは、乾燥するとより刺激の強いショーガオールに変わる。ふたつの成分にはそれぞれ特徴があるが、消炎効果と鎮痛効果はショーガオールのほうが強い。したがって、しょうがはさまざまな形態で利用するのが賢いやりかたであり、たとえば関節炎など炎症性の疾患がある人は乾燥粉末のカプセル剤を使用したほうがいい。
アンドルー・ワイル博士の「癒す心、治る力 ‐自発的治癒とはなにか」の内容を転載しています。
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しょうがの歴史:古くは古代ギリシャから…
古代ギリシャとアラブ諸国の薬局方に含まれていたというほど人々の歴史と切っても切れない縁のあるしょうが。胃を温めたり、心臓を強くしたりするものとして、古くから薬としても使用されており、中国の後漢から三国時代の間に成立した本草(薬物)書である「神農本草経」にも掲載されているほどです。
現代でも医薬品に配合されていたり、手軽に「生姜湯」「ジンジャーティー」のような形で温かい飲み物として摂る方法があります。
ジンジャーという名前は、インドのジンギという地方が由来と言われています。高温多湿の土地であれば簡単に育つしょうがの原産はインドや中国、ジャワです。また、「東方見聞録」で有名なマルコポーロが中国を訪れ、彼がしょうがを知って以来、ヨーロッパに大量に運ばれるようになりました。
しょうがが体によい理由は?
しょうがの主成分である辛味成分「ジンゲロン」「ショウガオール」が体を芯から温める、また血行を改善し血のめぐりを良くしてくれることから「冷えた体を温めてくれる」ことが知られていますし、殺菌効果もあります。
また、香り成分の「ジンギベレン」「リナロール」「シトラール」「シオネール」は、胃を温め動きを良くし食欲を増進させる・消化を促すことで知られています。このため手軽に使える民間薬としても広く親しまれています。しょうがをかじる事により酔い止めになることも知られており、この効果に注目し欧米ではしょうがパウダー入りの「酔い止め」も市販されています。
しょうが独特の清涼感や辛味は私たちの体にもさまざまな点で良い効果をもたらしてくれるのです。