ウイルス性肝炎
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ウイルス性肝炎の種類と、その主な症状について
ウイルス性肝炎とは、肝臓の細胞が肝炎ウイルスに感染してしまい、炎症を起こしてしまうことを指しています。最近の考え方では、ウイルスの種類によって、以下の5つに分けられています。
- A型肝炎
- B型肝炎
- C型肝炎
- D型肝炎
- E型肝炎
«A型肝炎»
A型肝炎とは、経口感染で広がるA型肝炎ウイルスによるもので、A型肝炎ウイルスの存在する、生水や、生の魚や貝などを飲んだり食べたりすることで、感染します。A型肝炎は、衛生状態の悪い国・地域で蔓延する恐れがある病気で、日本にはほとんど見られず、東南アジアの一部で風土病として蔓延しています。この地域を旅行することで感染してしまう場合がありますが、急性肝炎の症状のみで比較的治りやすく、慢性肝炎になることはありません。
«B型肝炎»
B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスによるもので、血液を通して感染します(血液感染)。輸血や性行為、母子間感染等により感染します。現在では、献血の際に、B型肝炎ウイルスのチェックを厳格に実施しているため、輸血での感染例はほとんど心配ないでしょう。成人がB型肝炎に感染した場合、急性肝炎になることは多いですが、慢性肝炎にはなりません。大人になってからB型肝炎に感染しても、肝硬変や肝がんに移行することはなく、急性肝炎の症状が一時的に出て、次第に治って行きます。
一方、同じB型肝炎でも、4歳以下で感染した場合(主に母子間感染)は、まだ免疫力が充分に発達していない年齢のため、ウイルスを排除することができず、数十年に渡ってウイルスを持ち続けることがあります。このような人を、ウイルスキャリアと呼んでいます。日本語で表現すると、健康保菌者という意味合いです。ウイルスキャリア全体で慢性肝炎になるのは約1割です。さらにその1割の中の9割は治癒するか固定化し、肝硬変になるのは残りの1割となります。さらに肝がんになるのは、さらにまたその1割というのが現状です。
«C型肝炎»
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスによるもので、血液を通して感染します(血液感染)。C型肝炎ウイルスは近年になってようやく発見されウイルスで、1989年にアメリカのカイロン社がこのウイルスを発見し、診断薬も作りました。カイロン社のCと、発見者のチョー氏のCをとって、C型肝炎と呼ばれるようになりました。C型肝炎の急性肝炎の約5割は、慢性化すると言われています。
C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、B型肝炎ウイルスとは異なり、母子間感染や性行為などの日常生活での感染はごく少数で、ほとんどの感染が血液を介して引き起こされるのが特徴です。C型肝炎ウイルスに汚染された血液の輸血によって、C型肝炎は過去に蔓延しましたが、厳しい血液チェック体制が敷かれたことにより、現在では、輸血後肝炎はほぼゼロになりました。
«D型肝炎»
D型肝炎とは、D型肝炎ウイルスによるもので、このウイルスはB型肝炎ウイルスと共に存在しています。別名、デルタ肝炎とも呼ばれます。D型肝炎は、日本ではほとんど見られず、南イタリア等のごく一部の地域に見られる病気です。
«E型肝炎»
E型肝炎とは、E型肝炎ウイルスによるもので、イノシシやシカ、ブタ等の生肉に存在しているE型肝炎ウイルスを体内に入れてしまうことにより発症します。海外旅行先での発症が多いようです。E型肝炎の症状は、一時的なものですが、稀に重症化することもあるため、注意が必要です。
マリアアザミが肝機能障害の症状改善に役立ってきた実績
マリアアザミとは、ヨーロッパでは2000年以上も前から肝障害の治療として経験的に愛用されてきた西洋ハーブです。1970年代から、マリアアザミの種子に含まれる「シリマリン」の肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されてきています。今ではヨーロッパ各国の医療機関においてマリアアザミの効能効果が認められ、特にドイツではコミッションE(ドイツのハーブの効能に関する公的評価委員会)で、肝機能障害に効果を示すハーブとして、慢性肝炎や肝硬変への使用を承認しています。
ウイルス性肝炎の慢性化、そして肝硬変へと移行してしまった肝臓を労わり、肝臓の再生能力を高めるために、日常的にマリアアザミを摂取することが効果的であることが、証明されています。生活習慣の見直し、食習慣の見直しと併せて、マリアアザミを日々のライフスタイルに組み込むことは、とても賢明な選択肢だと言えるでしょう。