アルコール性肝障害
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アルコール性肝障害の種類と、その主な症状について
アルコール性肝障害とは、長期間にわたってアルコール(お酒)を常飲した結果、肝臓の細胞の働きが徐々に低下し、肝臓が正常な働きをできなくなってしまった状態を指しています。そもそも、肝臓は体内の解毒工場で、体内に侵入する毒物を分解する役目を果たしています。アルコール(お酒)は身体にとっては毒物ですので、飲むたびに肝臓が働き続けることになります。
アルコールを飲み続けることにより、肝臓は徐々にダメージを蓄積していき、様々な症状を呈してきます。病気の原因となるお酒を辞めることで、症状は改善に向かいますが、多くの人はなかなか辞めることができません。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓に大きなダメージが見つかってしまう前に、生活習慣を見直すことが最も大切です。
一般的に、日本酒に換算して毎日3合(ビールに換算すると1.5リットル)以上のお酒を最低でも5年以上飲むと起こってくるのが、アルコール性脂肪肝と呼ばれています。アルコール性脂肪肝とは、アルコールによって肝細胞の3割以上に脂肪が溜まった状態を指し、超音波検査で脂肪が溜まった肝臓が白くキラキラ輝いて見えるため、「輝く肝臓(ブライトリバー)」と揶揄されています。自覚症状は何もありませんが、健康診断の検査で、γ-GTP(ガンマGTP)の値が急上昇するのが大きな特徴です。
アルコール性脂肪肝の人が、そのままアルコールを飲み続けると、ある日宴会などで通常よりもさらに多量の飲酒をしたことが原因で、急に黄疸が出る、重症のアルコール性肝炎を発症します。黄疸とは、皮膚や粘膜が黄色みを帯びてくる症状を指します。ビリルビンと呼ばれる、便の茶褐色の元となる成分が、便にうまく排泄されずに、血液中に増加して皮膚や粘膜に溜まって黄色くなってしまう状態を黄疸と呼びます。
つまり、肝臓の解毒機能が崩壊し、排泄されるべき成分が排泄されずに、体内に蓄積されてしまうのです。
アルコール性肝炎のままアルコールを飲み続けると、アルコール性肝硬変へと症状が進行して行きます。アルコール性肝硬変とは、文字通り肝臓が硬くなってしまう病気で、肝臓が硬くなるのは繊維が増えてくるためです。肝細胞がアルコールによって壊されると、その壊れた部分にだけ肝臓に隙間ができます。その隙間を埋めるように硬い組織を持つ繊維質が増殖していきます。
肝臓が硬くなると、肝臓に血液が流れにくくなるため、血液が逃げ場を探して流れ始め、食道の静脈に辿り着きます。すると、食道の静脈が太く腫れてそのうち限度が来ると破裂してしまう、食道静脈瘤破裂を発症することがあります。アルコール性肝硬変がさらに進むと、お腹に水が溜まる復水や、手がふるえて計算ができなくなったりする肝性脳症の症状現れてくることもあります。
マリアアザミが肝機能障害の症状改善に役立ってきた実績
マリアアザミとは、ヨーロッパでは2000年以上も前から肝障害の治療として経験的に愛用されてきた西洋ハーブです。1970年代から、マリアアザミの種子に含まれる「シリマリン」の肝細胞保護作用や肝機能改善作用の効果が科学的に証明されてきています。今ではヨーロッパ各国の医療機関においてマリアアザミの効能効果が認められ、特にドイツではコミッションE(ドイツのハーブの効能に関する公的評価委員会)で、肝機能障害に効果を示すハーブとして、慢性肝炎や肝硬変への使用を承認しています。
アルコール性肝障害の慢性化、そして肝硬変へと移行してしまった肝臓を労わり、肝臓の再生能力を高めるために、日常的にマリアアザミを摂取することが効果的であることが、証明されています。生活習慣の見直し、食習慣の見直しと併せて、マリアアザミを日々のライフスタイルに組み込むことは、とても賢明な選択肢だと言えるでしょう。