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月見草油（イブニングプリムローズ油）とは？

月見草（イブニングプリムローズ）の種子からとれる油（オイル）は、アメリカ原産のハーブで、「王様の万能薬」として重宝され、様々な症状の緩和・解消に用いられてきました。古くは外傷や皮膚炎の治療薬として、現在では主に内用として生理痛・生理前症候群の痛みの緩和や、アレルギー性疾患のリウマチ等の症状改善に役立てられています。

この月見草（イブニングプリムローズ）の種子から採れる油（オイル）には、必須脂肪酸であるガンマリノレン酸（GLA）が多量に含まれています。このオイルは、母乳やボラージオイル、クロフサスグリ（カシス、ブラックカラント）などにしか見出されていない、とても貴重な成分です。食生活の乱れやアルコール摂取過多、また加齢等の理由により、ガンマリノレン酸（GLA）はとても不足しがちとなり、体のあらゆる不調の元凶になっていると考えられています。

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月見草油（イブニングプリムローズ油）の末梢神経障害に対する効果

1990年にイギリスのグラスゴー大学の神経科にて、22人の糖尿病性多発神経障害の患者に対して、ガンマリノレン酸（GLA)の神経障害に対する効果について、最も信頼性が高いとされる無作為二重盲検プラセボ対照試験（グループを2つに分けて、本物カプセルと偽カプセルとを摂取してもらい、その違いを客観的に考察するもの）が実施されました。

6か月に渡る試験の結果、ガンマリノレン酸（GLA）には、末梢神経障害を緩和する効果のあることが、統計学的に有意に認められました。末梢神経障害の状態を把握するためのあらゆるスコアが、ガンマリノレン酸（GLA）を摂取していたグループで改善されました。

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月見草油（イブニングプリムローズ油）の関節リウマチに対する効果

1996年には、アメリカのマサチューセッツ大学医療センターにて、56人の関節リウマチ患者に対して、ガンマリノレン酸（GLA）の効果及び副作用を検証する無作為二重盲検プラセボ対照試験が実施されました。

6か月間の試験の結果、ガンマリノレン酸（GLA）は関節リウマチの症状を和らげることが、統計的にまた臨床的にも確認されました。

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月見草油（イブニングプリムローズ油）のアトピー性皮膚炎に対する効果

ガンマリノレン酸は、ヨーロッパ（イギリス，ドイツ，フランス）では主にアトピー性皮膚炎の治療に用いられています。ガンマリノレン酸のアトピー性皮膚炎に対する効果に初めて着目したのが、不飽和脂肪酸の研究に関する世界的権威である、デヴィッド・ホロビン博士（カナダ・モントリオール大学教授）です。博士はイブニングプリムローズオイル（月見草の種子油）を経口投与するという新しい治療法を考案しました。

25年にわたる博士の研究の結果、アトピー性皮膚炎患者の血中にはガンマリノレン酸（GLA）が健常者の50％程度しかないことが分かりました。またアトピー体質の母親の母乳中に含まれるガンマリノレン酸も、健常者の母親の母乳に含まれる量の50％以下であることも判明しました。

ガンマリノレン酸の、アトピー性皮膚炎の治療に対する有効性については、イギリスのブリストル大学における臨床試験でも立証されています。この試験では、軽度から中程度のアトピー患者を対象とし、240人の成人と127人の子供にガンマリノレン酸を投与しました。その結果、特にかゆみを和らげる効果が報告されています。また重症患者179人に投与した試験では、116人に症状の改善を確認することができました。

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月見草油（イブニングプリムローズ油）は、ダイエットやセルライトにも有効

月見草油（イブニングプリムローズ油）に含まれるガンマリノレン酸は、血中中性脂肪を減少させ、善玉（HDL）コレステロールを増加させる働きが確認されています。そのため、皮下脂肪組織が老廃物と共に凝り固まったものとされているセルライトの解消に対しても、その効果が期待されています。

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